野球肘について

成長期にボールを投げすぎることによって生じる肘の障害を野球肘といいます。
投球時や投球後に肘が痛くなります。肘関節の伸びや曲がりが悪くなり、急に動かせなくなることもあります。

野球肘の原因

ピッチングやスローイングなどの投球動作の繰り返しによって肘関節への過負荷が原因です。
野球肘は内側型と外側型に分類され、外側型は肘関節の外側で骨同士がぶつかり骨や軟骨が剥がれたり痛んだりします。内側型は靱帯や腱、軟骨が牽引力により痛みます。また、肘の後方でも骨や軟骨が痛むケースもあります。

野球肘の症状

・肘周囲の張りや硬さなどの違和感

・肘関節の内側、外側の痛み

・肘関節屈伸時痛、前腕回内外時痛

・投球、送球時、運動後の痛み

野球肘の治療

投球動作で肘関節に痛みや違和感を感じたらすぐに投球や送球を中止するのが重要です。痛みを我慢して投球、送球を続けていると障害が悪化し骨や関節の変形につながり投球が困難な状態になってしまうこともあります。

治療は一定期間の投球禁止で安静位を保ち患部の炎症を抑えると同時にリハビリで患部周囲機能を高める事を行います。

投球障害を予防する

・投球制限(投球禁止、球数制限など)

・投球時の適切な力配分を知る

・ウォーミングアップ、クーリングダウン

・セルフチェック、セルフケア

セルフケア

・練習後のアイシング

・セルフストレッチ(肘~前腕筋群)